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徳之島のためになる音楽をやりたい

 ――徳之島の魅力とは何でしょう?

第弐回奄美まるごといも〜れ祭り: 奄美大島の人と徳之島の人も、ちょっと違うと感じるんですよ。文化も違うし。奄美大島の中でも、名瀬と古仁屋でも違うじゃないですか。徳之島の人は、白黒をはっきりつけたがるんですね。単純で盛り上がるのが大好きで、闘牛場では皆が指笛鳴らして太鼓叩いてって。それから仲間意識が強くて、沖縄の宮古島と似てるって言われますね。気性が荒いっていうか、情熱的です。そういう島の人のパワーを唄に持っていけたらって思いますね。
第弐回奄美まるごといも〜れ祭り 島にも高校生バンドや若いミュージシャンはいっぱい居るんですよ。でも、音楽を目指して出てくる子達に対して、ミュージシャン同士のネットワークが無いんですよ。例えば沖縄では、インディーズバンドの繋がりが強くて、元をたどるとBEGINやキロロだったりする訳ですよ。僕の知り合いのドラマーも、BEGINでドラムを叩いていたりしますし。それって下の子達を大事にしているということで、道を作っていると思うんです。誰かが道を作っていけば、奄美の音楽も沖縄に負けないくらい広がると思うんですよ。奄美の音楽には絶対パワーがあると思うので、皆でがんばって行きたいと思いますね。だから僕も応援しつつ、されつつ。それが『ユイ』という言葉の意味だと思います。助け合いですか?島では昔から自然と根付いてるものなんですよ。

 ――では、徳之島の女性の魅力と言えば?

: 強いこと、じゃないですか。僕んとこの家もそうですが、母が強いですね。何かの本で読んだんですけど、奄美と沖縄には女性の神様がいるらしくて、だから自然と強くなるんじゃないですか。それから美人が多いですね。シマ唄でもそういう歌詞があるくらいですから、昔から多かったんじゃないですか。僕のバンドのパーカッションの元田優香も島出身でして、頼りになりますね。

 ――他に徳之島の特色も、聞かせてください。

: スポーツが盛んですね。昨秋の高校野球の県大会で、僕の母校でもある徳之島高校が準優勝したんですよ。メチャクチャ強いんですよ。奄美勢が準優勝ってのは初めてなんです。きっと夏は甲子園に行ってくれるでしょう。その子たちは偉いんですよ。ナインは亀津中学校出身者が多いのですが、当時の九州大会で好成績を収めたんですよ。そういう奄美の良い選手って、本土から引っ張りにくるんですよ。スポーツ推薦なんかで、皆持って行かれるんですよ。親だって良い環境でやらせたいと思いますから。でも選手は奄美でがんばろうって島に残ったんですね。そういうのは嬉しいですよね!島の高校でも甲子園に行けると、今後の希望になりますから。そういう道って、さっきの音楽の話にも通じますよね。

 ――そうですね。話は変わりますが、今年は全国的に冬が寒くて、奄美でも雪が降ったとか。禎さんの雪の思い出などを聞かせてください。

: 修学旅行で滋賀に行ったんですけど、体験でスキーをやりました。雪なんて皆ほとんど初めてで、感動してましたよ! 上京してからは地元の仲間と毎年スノーボードに行ってます。島の同級生と行くのが一番楽しいですね。皆、バカなことばっかりやって(笑)。東京の人は雪っていうと迷惑がってますけど、僕らは何年経っても最初のあの感動を忘れてませんから。どうせ寒いんだったら、雪が降って欲しいね、なんて言ってます。徳之島でしか味わえないものがあるように、東京でしか味わえないものだってあると思いますから!

 ――本日はありがとうございました。最後に一言お願いします。

徳之島の禎一馬: 僕らは奄美の自然を昔から見て育ってきて、それは都会育ちとは違う感性を持ってるという事なんです。自分は決して唄はうまい方じゃないんですけど、そういうのを唄にしたいと思ってますし、そういう唄では負けない、と思っています。とりあえずは徳之島のためになる音楽をやりたいと思っています。僕にとっては、島でやることが一番緊張することなんですよ。今度のコンサートにはプレッシャーも感じてますけど、がんばって成功させたいと思っています。

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禎一馬■プロフィール■
禎 一馬(てい かずま)
徳之島出身。1982年6月2日生まれ。血液型O型。
高校卒業後、専門学校入学のため上京。東京で聞いた三線に心を打たれ、独学でマスター。東京の山手線沿線でのストリートライブを中心に、ライブハウスや沖縄居酒屋などで活動中。2005年12月24日、初の作品集『月夜光ル』発表。海が好きで、唄が好きで、故郷である徳之島が大好きな心優しき唄い人である。
公式HP >> http://hp.kutikomi.net/tei/


□禎一馬  DISCOGRAPHY
月夜光ル ■シングル 3曲入り
「月夜光ル」
2005年 JMS-001 ¥1,260
■4月15日発売予定 3曲入り
「ユイの島〜徳之島〜」
2006年

〜徳之島(とくのしま)〜
奄美大島から南へ約60キロメートル。奄美郡島のほぼ中央に位置する亜熱帯の島。亀徳港がある徳之島町、徳之島空港がある天城町と、伊仙町という3つの町から形成されています。
徳之島といえば、約500年の歴史を誇る闘牛大会とアマミノクロウサギの生息地ということがあげられるでしょう。そしてトライアスロンなどのスポーツが盛んということと、元長寿世界一の泉重千代さん(故)や本郷かまとさん(故)が住んでいた長寿の島ということでも知られています。また、遺跡やシマ唄という文化の面でも非常に個性を発揮しています。主な産業はサトウキビ、じゃがいも、そして畜産で、耕地面積は郡島最大です。
【まるちゃんレポート :現在の徳之島の近況】
この時期の徳之島と言えば、サトウキビの収穫の真っ最中です。加えて徳之島ブランドの春一番という馬鈴薯(ジャガイモ)があるのですが、こちらも4月10日には出荷終了ということで、農家はてんてこ舞いです。これが終わると一段落で、5月の連休には闘牛が始まります。農家の人たちには、お疲れ様大会のようなものですね。闘牛は基本的に、正月、ゴールデンウィーク、お盆、10、11月の連休に開催されるのですが、実は私はそんなに詳しくなくって、今年の正月は見ていないんですよね(苦笑)。なんでも、今までチャンピオンだった福田喜和道号というのがいたんですけど、対戦中に角が折れて負けてしまったようです。徳之島の闘牛界では、波乱の正月ということでしたね。
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徳之島の海サトウキビ収穫畑

 

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