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いつも喜びに満ちて見える
そこにある日常の風景


 ――ここ(BLISS)に飾られている写真はどれも素晴らしいですが、ブログで見た天の川の写真にはとても感動しました!改めて、奄美の自然は素晴らしいと感じました。

別府: 自分も意外に気づいてなかったんですけど、名瀬の市内でも見えるんですよ。それを市内の人にも知ってもらいたい。今年は特に良かったんですよね。雨が少なくて空が澄んでいたので、連日連夜天の川を撮りました。どこ行っても見えるんですよ、光があるところじゃなければね。写真に撮るのは難しいんですけど、実際に見た方がもっと凄いと思いますよ。目は最も優れたレンズですから。天の川を見ながら他の風景も見える。なかなかこれにかなうものはないなって、写真を撮れば撮るほど思いますね。

 ――しかし瞬間を切り取っていくという作業は、感性が豊かでないとなかなか出来ないことでもあると思うのですが。

別府: 目で見て美しいと思っても、写真になると良くないという事ってあるじゃないですか。これって、波だったら波の入り方とかを、ずっと動画で見てるからなんですよ。写真の場合、光の角度や当たる場所というのがシャッターチャンスになるんですけど、動画をいかに一枚で伝えられるか、という事がポイントだと思います。

 ――例えばここにクラゲの写真がありますけど、生き物はさらに大変なのでは?

別府: 自分の場合は、生き物自体をわざわざ探しに行くことはないんです。森に入って珍しい生物をというより、“出会い”ですよね。「居た!」というところからスタートします。

 ――では撮影中の何かエピソードなどを聞かせていただけますか?

別府: 気がついたら何時間も同じところにいた、というのはザラです。そこに虹の写真があるんですけど、最初は家に帰ろうとしたらパラグライダーの跳ぶところが見えたんですよ。それで発着所まで見に行ったら、虹が出始めて…。結局日没までいました。もしパラグライダーに惹かれて上がっていなかったら、存在しない写真ですよね。こんな風に同じ場所でずーっと過ごすことは、自分はあまり苦じゃなくて普通かなと思ってたんですが、弟や妻に話をすると、「普通はおれんよ」って言われますけどね。だから自分に向いてるのかなって。撮りたい物が色々出てくるので寄り道が多くて、目的地にすんなり着かないことも多いんですよ。車で移動してても、相当急いでないと、ちゃんと時間通りに目的地には着きませんから。3時くらいに着きたいなって時は、到着は5時ですね(笑)。

 ――でも、日常の中からその瞬間を見つけたときの喜びは大きいでしょうね。

別府: 発見する喜びというか、僕は大抵、何を見ても喜ぶんですよ。多分感動の水準が低いんでしょうね。風景のちょっとした変化にも感動してしまう。自分は車に乗ってても、雲がぶわーっと来ただけで、「うわっ!」ってなるんですよ。ただの雲なんですけど、いつもとニュアンスが変わっていたら、今日の雲は凄いな…と。雨が降った後なんかは空気が澄んでるんで、市内が遠くからでもくっきりと見えるんですよ。それだけでドキドキするんです。目に情報が入ってくると、心に響くのかな。




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