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黒潮に乗った出会い ――奄美シマ唄とインド音楽の出会いじゃないですけど、お二人の出会いのきっかけから聞かせてください。 ヨシダ: アラヤヴィジャナという僕のバンドが、朝崎さんをゲストボーカルとして呼んだんです。そのときが初対面、3年前ですね。実は先日、2月4日に新宿TOWER RECORDSで行われたインストアライブのおまけCDに入ってるのが、そのときの最初の録音なんですよ。 ――朝崎さんにとっては、インドの音楽は初体験ですよね。感想をお願いします。 朝崎: ええ、初めてなんですけどね、初めてとは思えない程シマ唄と合うんですよ。最初は三味線と同じ弦楽器だから合うのかな、と思ったんですけど、やっていくうちに、これはルーツが同じなのかもしれないなあ、と感じました。あちら(インド)と奄美、黒潮の流れなんて言っていますけど、これは合うようになってるんだって思うようになりましたね。 ――ヨシダさんは、シマ唄に対してどんな印象をお持ちでしたか。 ヨシダ: 多分、シマ唄とシタールは合うだろうなと思いました。実際最初にやったときは、結構合いました。それは奄美のシマ唄には譜面が無く、口伝で続いてきているというところがシタールと一緒だからです。ただし、(きちんと合せるには)時間はある程度掛かるだろうなって、予想はしていましたけど。 朝崎: 私も初めてシタールを見たときに、奄美の唄と合うだろうな、と直感しました。奄美の歌も譜が無いので、どうやって合わせてくれるのかなあと思っていたんですが、実際やってみますと、ヨシダさんはそういうのとは全く無関係で、いつもの三味線で唄ってるような、むしろもっと歌いやすかった事が不思議でしたよ〜。 ヨシダ: とりあえず、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビっていう概念を、一回取っ払おうと思ったんです。それに2年くらいかかったんですけどね。結局「掛け合い」、「合いの手」という唄なんです。さっき朝崎さんが言ってた事は会話と同じ事で、馴染んでくると合ってくるものなんですね。普通は決まり事に遮られるんですけど、それを超えてしまうと、どこからでも自由に歌い出せるし、間奏に入れる。それで曲も自由になるんですよ。 朝崎: 私は以前、三味線以外の楽器にストレスを感じていたんです。入る場所が決まってるとか、決まり事が多いことに。ところがヨシダさんの場合は、余韻がいっぱいあって、タイミングをいっぱい出してくれる。それが私にとって自由自在で、楽に唄えるきっかけになるんです。 ヨシダ: イントロやコード進行に頼らなくても、曲の構成の重点を朝崎さんにボンッと置く。それでいいと思うんですよ。特になんやかんやと曲を装飾し過ぎて、朝崎さんが曲の中で占める割合を少なくすることはない、と思うんです。 朝崎: そうですね!呼吸が合えばどこからでも唄って良し!それが本当の面白い音楽じゃないかって思いますね。それがずうっと出来なかったんですけど、出来たときは、どんな楽器とでもやれるんじゃないかって自信になりました! ヨシダ: このコラボはまだまだ発展すると思います。これは理論とか技術の問題ではなくって、どれだけ人間関係が熟すか、ということですから。そうなるともっと朝崎さんが自然に、自由になれる。そうするとこっちも、もっと他の事が出来る。昔ながらのやり方なのに新しいという、興味を湧かせられるものになって行くんです。
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