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奄美大島の中でも、唄が盛んな町として知られる笠利町(現奄美市笠利)出身の里アンナ(さとあんな)。
2007年6月20日に、初めてのシングル『きゅらうた』を発表する。初夏の風のように爽やかで、凛とした空気をまとった彼女。3歳の頃から祖父にシマ唄を習い始め、やがてその才能が開花。18歳で上京するまでに、奄美民謡大賞新人賞など数々の賞を受賞している。デビュー以降も、笠利節をルーツに持つ彼女のしっとりと歌い上げる歌唱法は健在で、現在までリリースされたアルバムにもシマ唄を収録している。
今回のインタビューは、初のシングルリリースの経緯をはじめ、昨年発表された初のライブDVD、今年1月に開催されたKANSAI SUPER SHOW『太陽の船』出演のエピソード、そして6月30日に行われる草月ホールでの初のホールコンサートまでを、余すところなく語ってもらった。

 

Interview○Page

 

 

 

デビューして2年。
初のシングルCDとなった『きゅらうた』


きゅらうたジャケ写 ――シングルきゅらうたが6月20日に発売されますね。なんと、初めてのシングルということですが、その経緯から聞かせてください。

アンナ: 元々は、シングルを出す予定はなかったんです。今度もミニアルバムか、それともフルアルバムか、という話でスタートしました。楽曲を集めていくうちに、サーカスの『ちゅらうた』という曲に出会ったんです。元々は、サーカスの皆さんが沖縄に行った際に作られた楽曲なんだそうですけど、聴かせていただいた時に、感銘というか、単純に「この歌いいなぁ・・・」と。歌詞も曲も気に入ったんです。わたしの方から「奄美の方言で歌ってみたいんです」と提案しました。そうしたら歌詞、曲を作った叶央介さんと原順子さんも喜んでくださって、是非、ということになったんです。

 ――『きゅらうた』を初めて聴かせていただいた時には、オリジナル曲だと思っていました。それくらいアンナさんにぴったりの曲でしたよ!

アンナ: 歌っていくうちに周りからの評判も上がってきて。デビュー以来2年経ちますが、初めてのシングルとなりました。そういえば、わたしのリリースってなぜか6月が多いんですよね。

 ――そうですね、デビュー以来毎年6月に作品が出ていますよね。

アンナ: わたしの中のイメージとして、この曲は”青い海”でした。わたしは、冬よりは夏の方が好きなので、それならプロモーションビデオは奄美で!ということになったんです。仕事とはいえ年に何回も帰らせていただいております(笑)。

 ――そのPVも見せていただきました。海がとってもキレイですね〜。

アンナ: 笠利の宇宿(うしゅく)の土盛(ともり)海岸で撮影しました。そこは高校時代から泳いでましたから、キレイな海って聞かれて「ここ!」って。今回のスケジュールは結構ハードで、ジャケットとPVを1日で撮ったんですよ。その日は天気が悪いという予報だったので賭けでした。わたしは撮影の3、4日前からシマに帰っていたんですけど、まさに雨ばっかりだったんですよ。でも撮影の日だけは良く晴れて、撮影の間は「ちゃんと目を開けて」って言われるくらい眩しくて。そんな天気でした。

里アンナPV ――4月というとまだ春ですよね?

アンナ: でも日差しは強かったですよ〜。日焼け止めのクリーム塗りっぱなしでした!

 ――カップリングの曲ですが、こちらも故郷にちなんで『やさしいふるさと』というタイトルがつけられています。アンナさん自身も詞、曲に名を連ねていらっしゃいますね。

アンナ: 共作という形ですけど。『きゅらうた』はサーカスのお2人が作った曲をカバーして歌っているんですけど、もう1曲はわたしが感じている奄美に対する思いを表現できたらいいなと思ったんです。わたしは奄美には18歳までしかいなかったんですけど、「奄美は本当に自然が多いなぁ」って感じたのは東京に来てからなんです。東京はビルも多いし、落ち着ける場所も少なくて、「自ら動かなくては自然を感じることができないんだ」って。海にしても、奄美と同じような青さは見つけられない。そういう想いから、変わってほしくない奄美を歌詞にしたためました。

 ――アンナさんの気持ちがこめられた曲なんですね。そして『恋し恋しや』をスタジオライブで再録したバージョンも入っていますね。

アンナ: 『恋し恋しや』はインストア・イベントで好評でして、今回はスタジオライブという形で収録しました。ギターの永島広さんと何度も演奏していた曲なので、是非この曲をスタジオライブバージョンで音源化しようということになって。
すごく緊張しました!途中から少しずつ落ち着いてきたんですけど、ライブスタイルでのレコーディングは初めてだったので、生で演奏するライブの時よりも緊張してしまいました。

 ――スタジオでは、かしこまっちゃいますよね。

アンナ: はい…。ですから、自分の気持ちの中ではできるだけ「ライブなんだ」って言い聞かせて、生の雰囲気を出せるようにしました。
自分としても、この曲はファーストアルバムの中の1曲ということで、思い入れもありましたから。

 ――初のシングルは特別感いっぱいの作品になりましたね。

アンナ: ありがとうございます!そうそう、bay fmでも、3週間ずつ最新の注目曲を流すという「パワープレイ」で、『きゅらうた』のオンエアが決まったんですよ。

 ――それは楽しみですね!


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