奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島 【奄美群島情報サイト】

WWW を検索 amaminchu.comを検索
エンターテイメントトップニュース&トピックスインタビュー&特集イベントレポート芸達者データベース

 今年の4月から始まった「青山 月見ル君想フ」での月例シマ唄会も12月を迎え、2006年最後のライブとなった。12月6日に発売する朝崎郁恵のニューアルバム「シマユムタ」は、全曲ウォン・ウィンツァン氏のピアノとのコラボだが、そのアルバムとは赴きを変え、ピアノの江草啓太に凄腕のパーカッショ二スト岡部洋一氏を迎え、約3時間にも及ぶボリュームのあるステージを披露した。
 

オープニングに”十五夜会”による八月踊り。つづいて朝崎郁恵の弟子、新原恭子と加計呂麻(カケロマ)島からやって来た徳原大和の2人が三味線でのシマ唄を披露。これが東京での初舞台だった弟子の徳原大和は、極度の緊張状態にあった上に、奄美と東京の気温差のため風邪をひいたようで、喉も本調子ではなかった様子だが、若干19歳ながらシマ唄の後継者と呼ばれるだけはあり、地元カケロマで鍛えた確かな腕で、しっかりと観客をシマ唄の世界へ誘った。そして彼は島の方言が話せる数少ない若者ということで、唄の後は「トゥジュトゥトゥレ」という島口漫談を披露した。しかし、この漫談を、彼は初っ端から間違え、ついには内容まで忘れてしまい、天然の性格まで披露することになった。
会場を和ませた漫談の後はいよいよ朝崎郁恵が登場。お囃子と三味線を徳原大和がつとめ伝統的なシマ唄で第1部は終了した。

 

第2部は、江草啓太(ピアノ・キーボード)、新原恭子、徳原大和(お囃子・三味線)に加え、今回はパーカッショ二ストの岡部洋一氏が参加。江草氏のダイナミックなピアノと、岡部氏のリズム感溢れる演奏で、バラエティー豊かなステージを演出。
朝崎郁恵がこの岡部氏と共演するのは実は今回で3回目。お馴染みのピアノ曲はもちろんのこと、アルバム「シマユムタ」に収められている『いきゃびき』のダンスミュージックバージョンにも挑戦した。江草氏の操るシンセと岡部氏の太鼓によるアフロ〜ダンスミュージックへのアプローチはこの日の目玉だったろう。『渡しゃ』、『東れ立ち雲〜いとぅ』、『六調』といったノリの良い曲も最高潮に盛り上がり、客席も一体となって踊りつづけ会場は熱気に包まれ、伝統的なシマ唄しか聴いたことがないという人や、初めてシマ唄を聴いたという人は、この新感覚のシマ唄にビックリしたのではないだろうか。
途中『はまさき』では、徳原大和が、自分の唄っている歌詞に感極まり涙に声をつまらせる場面もあり、そのあまりにも純粋な彼の姿に、見ている側もジンときてしまった。
ステージがひとまず終了すると、会場はアンコールの拍手が鳴り止まず、その後3曲を披露した。最後はいつものように『ふるさと』を朝崎郁恵と観客で合唱し、笑いあり涙ありの長い夜が終了したのだった。