奄美の妖怪「けんむん」
奄美群島には、けんむん(きんむん、けぃんむん)と呼ばれる妖怪がいます。ガジュマルの樹に棲み、その樹を切り倒すとけんむんのたたりにあうとされ恐れられています。
また、けんむんからは人間の姿が見えるが人間からは見えないという説もあり、架空の物語として、子供たちの夜遊びや山や海での注意を促すために語られていたということも考えられます。しかし多くの目撃談も存在するので、ここではその特長をいくつかあげてみましょう。
・容姿は5〜6歳の児童のようで、また猿のようでもある。
・頭頂は禿げて凹んでいるので皿のようである。
・髪の毛は長く目のところまで垂れ下がってオカッパ型である。
・横腹が大きく膨れ、足が長く座ると両足で耳を挟む。
・口から絶えずヨダレを垂らし、このヨダレが燐を含んでいるため夜になると青白い光になって見える。
・夏は海に、秋から春までの冬期は山(ガジュマル)に棲む。
・群れをなして棲んでいる。
・好んで魚介類を食す。
・ガリガリに痩せているのに相撲が好きで、弱いが、次々と出てきて相撲をとり続けることを要求する。
・夜明けのコケコッコーが聞こえると姿を消す。
・よく宙を飛び、身を隠し、力が強く、変幻極まりなき活動をする。
・愛嬌者で、獰猛なところはないが、いたずら好き。
そのほかにも、
・場末のスナックでバーボンを飲むのが常。
・いつも手に足ひれを持っている。
・全国の路線に詳しく、ときどき教えてくれる。
…など、目撃談があればぜひお寄せください。