ユタ
■ユタとは
沖縄本島・離島・奄美諸島に古来から存在する民間の巫女・シャーマンのことを一般に「ユタ」と呼びます(地域によって呼ばれ方はさまざまです)。
起源ははっきりしませんが、奄美では昔、ユタは村の物知りで、単に占いをするばかりでなく、予言もすれば、歴史もそらんじており、病気も治してやり、その他何でも知っているという重宝な存在でした。
ユタはあるとき不幸な体験などがきっかけで、神がかりなどの状態(ユタ狂れ)となり、神霊や死霊など超自然的存在と直接に接触・交流し、この過程で霊的能力を得ます。
運勢の吉凶を見たり、死者の口寄せ、先祖事などの霊的相談、カウンセリングや精神科医の役割も果たします。
男性もいますが、ほとんどのユタは女性で、そのほとんどが離婚の経験者です。
また家族の誰かが死んだときは、死後3日目の夜「魂(まぶり)別れ」「魂離れ」といってユタを招き、霊魂追払いの式をやってもらうことになっています。 普通はいくばくかの礼金(依頼者が相場に応じた任意の額を封筒に入れて渡す)をもらって職業巫女として生活していますが、修行中であるなどの理由で謝礼を受け取らない者もいます。
他の地方の霊能者と違い、沖縄や奄美のユタは、ユタになることを運命づけられていると思われる人が多く、そういう人々のことを「サーダカウマリ(性高生まれ)」とか「カンダカウマリ(神高生まれ)」などと言われます。