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秋名アラセツ行事【ショチョガマ・平瀬マンカイ】


奄美大島龍郷町秋名(たつごうちょう・あきな)集落に伝わる行事。秋名は奄美で一番の広い田袋を持ち、昔から稲作が盛んです。農業と関わりのある祭りが多く、特に稲霊信仰に結びつく農耕儀礼の「ショチョガマ」と「平瀬マンカイ」は最も古い姿を残しており、ノロが中心となって司祭しているなど貴重な祭りと言えます。
戦争で一時途絶えましたが、昭和27年に復活。それからまたしばらく途絶え、昭和33年に再度復活し、以後5年おきに行っていましたが、昭和48年に国の無形文化財に指定されてからは毎年行っています。
この行事は、旧暦8月の最初の丙(ひのえ)の日の【新節=あらせつ】に行われるものですが、朝と夕の行事に分けられます。ショチョガマは平瀬マンカイの前段の祭りとして行われます。

■ショチョガマ(節構え祭り)
夜が明けかかる頃、山の中腹に作った柱だけの神小屋の屋根に、村の15歳未満の子供たちが上ります。この神小屋は、旧暦8月の丁(ひのと)の日に山から木を切ってきて建てられます。
やがて村の人びとが遠巻きに集まり、ショチョガマの歌を歌える大人も4人ほど屋根に上り、田に向かって太鼓を打ち鳴らしながら豊年を祈る歌を歌います。掛け声とともに子供たちは屋根の上で小屋を揺さぶり、徐々に傾けながら壊すことで、豊作を祈願するのです 。これは、子供たちが招かれた「稲霊」であり、実った稲穂が首をたれ畦に倒れることを表しています。

■平瀬マンカイ
東シナ海に面した湾の左手に、「神平瀬」「女童平瀬」といわれる二つの岩が、20メートル離れて向かい合っています。これは潮が満ちてくると海中に浮かんでいるように見えます。
5人のノロと7人の神人が岩の上にのって、「マンカイ(招き)」の手振りをし、鼓を打ち鳴らして歌を掛け合いながら、「稲魂(イニャダマ)」を招きます。集落中の人達もご馳走を持って、こぞってその浜に集まり、見物するのです。
昭和60年、国指定重要無形文化財に指定され、全国的に知れわたりました。