諸鈍シバヤ
加計呂麻島(かけろまじま)の諸鈍(しょどん)集落の大屯神社の境内で、主に旧暦9月9日の神社例祭に行われる芸能です。
この日は他のいくつかの集落では、豊年祭ともいわれている日で、相撲と新旧いろいろな芸能が繰り広げられます。
諸鈍シバヤの場合、今日では10ほどの演目が残されていますが、それを忠実に伝承していて、新しい演目はほとんど出ていません。
いずれも出演者は本土でいう出端の歌で入場し、演じ終わると、入端の歌で楽屋に入ります。
演目は「此処は節」「兼好節」などの本土系の歌が歌われる踊りと、「スコテングヮ」(棒踊り)や「畦(あぶし)くぇの水」(鎌踊り)など沖縄系のものがあり、それに美女の人形や獅子が出てくる「タマツユ」、座頭が出てこっけいな寸劇を演ずる「ザットドン」などがあってとても多彩です。
出演者は男性で、踊りではみんな「カミビラ」といわれる紙製の面をつけています。本土系芸能、沖縄・奄美芸能が混合しているという点で、与論の十五夜踊りなどとも共通しています。
昭和51年、奄美の民俗芸能ではじめて、国指定重要無形民俗文化財になりました。