「PickUp あまみんちゅ」第二回目は、安山鍼灸整骨院の安山さえ子さんをご紹介。
五反田駅西口から徒歩2分。今年の9月には奄美料理の店『みしょーれ奄美』も新規オープンするなど、五反田近辺は奄美出身者が多く住んでいる場所だ。その五反田の駅前にある、大きなマンションの一室に安山鍼灸整骨院はある。
安山さんは、この五反田に現在の整骨院を構えて既に13年。開院当初、肩に力が入るが故、周りからは愛想が悪いと噂されていたとは想像できない程、人当たりのよい人だ。そんな安山さんに、普段の仕事についてお話を伺った。
―まずは、現在の職に就かれた切っ掛けを教えてください?
最初の切っ掛けは、いとこが鍼の学校に行っていて誘われたから。その彼女は今は宇検村の「虹の園」って老人ホームの施設長。とりわけ整骨に興味があるわけではなかったけど、その当時父が骨折した、というのもあるかな。調理師目指して上京したのに、それはどっか行っちゃった。働きながら学校に通って、柔道整復師、アンマ、マッサージ、指圧師、鍼師、灸師と次々と資格を取っていった。結局、知らないことって面白いじゃない。自分は細かい作業と、物事を積み上げていくことが好きだったのね。
学校卒業後は、インターンを経て、ここを開業したのが平成5年。
―仕事の魅力は?
今の仕事は、人が面白いのかな。上京したての頃は、用も無いのに歩行者天国に行って人間観察するのが好きだった。そういう意味ではこの仕事は向いているのかもしれないですね。色んな年齢層の色んな人が来院してきて、色んな話をしながら治療していくんだけど、そんな会話の中で患者さんの性格を把握していくんです。そうすることで、患者さんにとって一番効果的な治療を施すことができるようになるんですね。例えば、この患者さんはキチンと指示をしないとなかなかリハビリをやってくれないだろうとか、逆にリハビリしなさいって言うとやりすぎて逆効果になってしまう人もいたりして。だから相手の性格を理解するために、コミュニケーションをはかることは大切ですね。
―整骨と接骨って何が違うの?
私たちの整骨は、昔で言う骨接ぎ、接骨です。接骨、整骨、骨接ぎは一緒の事を指しているんです。整骨は、今どきの言い方なんですね。時代の移り変わりの中で変わってきた事です。また、骨のひずみやゆがみを直すのは、西洋医学のカイロプラティックといって別のもの。
それから皆さん捻挫ってしたことありますか? 骨折すると大騒ぎするのに、捻挫だとちょっと捻ったくらいにしか捉えないで、しばらく”放っておいて様子を見る”といったことがありませんか。どうせ様子を見るなら、自分で判断するのではなく、まず”(整骨院に)来てから様子を見る”ようにしてください。じん帯が伸びやすくなって癖になってしまいますから、早めの処置が肝心なんですよ。
―施術内容をお聞かせください?
柔道整復師又は整骨院でやれることは骨折、脱臼、打撲、挫折、ねんざって決まってるのね。骨折、脱臼に関しては、医師の同意が無きゃいけない。だから応急処置はするけど、その後はお医者さんに渡します。また、医者が施術をした後にリハビリで帰って来るのはいいんです。それから基本的に鍼は自由診療だから保険は利かないんだけど、医者の同意がある場合や、医者からまわってきた場合は保険の対象になったりします。私は難病治療はしません。保険治療をメインにしているんだけど、これは患者さんには判り難くて、一番は問い合わせをしてもらった方がいいですね。不安な方は気軽に電話してみてください。
安山さんは、整骨院内での施術以外にも、足の不自由なお年寄りなど、通院が困難で、来院が難しい方のためには往診にも対応してくれる(もちろん五反田から自転車でまわれる範囲に限られる)。
予約制ではないので、診療時間内であればいつでも来られるところが忙しい身にはうれしいところ。
なかには神奈川県の座間から尋ねてくる方もいるほど、今では多くの方が安山さんを頼って来院されている。
最近は治療のほかに、「耳つぼダイエット」も行っているそうだ。
院内はとてもアットホームな雰囲気で安心して受診ができる。コリや痛みを和らげるためには、リラックスして受診ができるのは、とても重要なことだが、今回は、明るく気さくな安山さんとのお話に、心のコリまでほぐれるようだった。